リーガル・サービスの本質的な価値とは何でしょうか。又はリーガル・ベンチャーの可能性について。

こんばんは。だいぶ疲れています。

なんか、最近勉強に身が入らないので、もっぱらビジネス書とか読んでいます。

正直もう飽きた。

まあ、それはいいんだけど、そろそろ就職とかも考えなければならない時期が来ていて、自分は非常に迷っている。就職も結構厳しいらしいし。そもそも俺は就職しようと思ってロースクールに進んだのではないのだ。なんか、最近は「それはあまりにリスクが高すぎる」って言われてるけど。反論はおく。

まあ、そんな感じで就職ではなく、即独立するという選択肢に一定の興味を持っている自分としては、独立してどうやって客をとるかを考えるわけです。

いや、まあ、俺なんかとらねーよっていう事務所が多いだろうから、そこも見越してってことで。



さて、当然ながら俺みたいな青二才が独立するって言っても、普通急に客はつかない。当たり前だ。

特に、自分が2年間見てきて思うのは、この業界は「信用」の価値が他よりも高い。これは当初の自分の見通しがありえなく甘かった点で、ロースクールに入る前の自分は「革新的な、価値の高いサービスを提供できれば、人が集まってくる」と思っていた。しかし、恐らくそれは大きく違っていて、リーガル・サービスで「信用性」が重要になる以上、革新的なサービスを提供したって信用がなければ客はついてこない。そして、既に信用できる弁護士がいる場合、そいつから客を奪うのは困難である。獲得が期待できるのは新規の客である。そこまで市場は大きくない。

そこで考えたのが、信用の疑似創造で、この手法は、「誰もがわかる信用を高める、わかりやすい価値を自分に付与して営業力を高める」というもので、俺が会計士試験を受けるなんて無謀な事を言ってたのは、これが理由である。まあ、こっちは他にも代替手段があるのだけど、最近色々なビジネス書を見ていてもっと根本的な疑問を抱いた。
信用の創造と違うのは、こいつが直接俺に向けられたわけではないから。間接的なんだよね。

上記手段は人材価値向上には一定程度役立つかもしれないし、信用を一定程度補てんするかもしれない。しかし、既に弁護士がいる客に対して営業して客を奪える程度の訴求力はないのではないかという疑問である。まあ、当たり前の話で、俺が従業員として働くのではない以上、訴求方法としては、「自分に何が出来る能力があるか」よりも、「何を提供できるか」であり、新たな資格を取ったところで、提供できるものに対して違いはない。上記手段が有効なのはコンペティションが起こった場合等の特殊な場合のみである。まあ、それで十分だと思うが。

そこで、俺は考えたのだが、「何を提供できるか」で新しい価値を提供するという手法は、「人材価値を高める」というキャリアプラン論ではなく、「どのようにイノベーションを起こすか」というベンチャービジネスプラン論である。

そして、俺はイノベーションを起こす方法としては、「提供する価値の本質から、ゼロベースでシステムを考え直す」という方法をとっているので、リーガル・サービスの本質的な価値を考える必要が出てきたのだ。


ちなみに、エクイティによる資金調達って弁護士にできるんだろうか?まあいいや。


恐らく、リーガル・サービスに求めるものは人によって異なると思う。想定される顧客としては、
企業
・大企業
・中小企業(保守)
ベンチャー企業
個人
・お年寄り
・紛争が勃発した人
・紛争は起こってないけど不安を抱えている人
こんな切り分けだろうか。

顧客のニーズも様々ではあるが、究極的な価値としては、どうも①紛争解決、②紛争予防、③不安解消、④コンプライアンス、くらいに分かれるのだろうか。

何だろう。しかし、あまり自分の中で仕事のイメージが明確でないため、また、クライアントとの斥候も経験してないため、これでいいのかは疑問が残る。

そこで、聞きたいんだけど、何がリーガルサービスで本質的なんだろうね?みんな、弁護士に何をしてほしいの?暫定的でも答えを持っている人がいたら俺に教えてくれると嬉しいです。


一応自分の中で4つほどの考えはある。しかし、道筋は未だ見えないし、手ごたえもないし、テストも出来ないから仮説検証も回せない。残念である。